アートが好きでごめんなさい

美術館巡り、アート、旅行、ときどきお祭り。気づいたら、いつもアートがそばにいた。

いつか教科書で習ったあの足尾銅山に行ってみた!

こんばんは、goolegleuです!

今年の盆休みの話ですが、栃木県日光市にある足尾銅山に初めて行ってきました!
足尾銅山といえば、昔教科書で出てきたやつですね。といっても正直あまり覚えていないですが。。。
現在は足尾銅山観光という坑内観光施設として人気スポットとなっているようです。ということで、改めて足尾銅山の歴史について学んできました。

足尾銅山について

銅山の発見

慶長15年(1610)、治部と内蔵という二人の百姓によって発見されたと伝えられているようですが、これ以前から足尾銅山があったと記されている文書も見つかっているようで、発見に関しては謎に包まれた部分もあるようです。

採掘

本格的な採掘が開始されたのは1610年で、銭貨の製造や発行を行う鋳銭座という機関が幕府によって設けられ、当時の代表的な通貨である「寛永通宝」もここで鋳造されていたようです。

▼ちなみに足尾で作られた寛永通宝は「足字銭」と呼ばれ、裏に「足」の字が刻まれています。

足字銭
入坑券売場に向かう道には、足字銭を模したものが埋め込まれていました

採掘のピークを迎えた江戸時代には年間1200トンもの銅が産出されました。
しかし、幕末から明治初期頃に採掘量が一気に減り、ほぼ閉山状態となっていたようです。
その後、民営化により古河鉱業(現在の古河機械金属)によって採掘が続けられ、炭鉱技術の進歩によって再び急速な発展を遂げていきました。

鉱毒事件

足尾銅山といえば、日本の銅産出の40%を占め大いに栄えたという輝かしい歴史よりも、銅山の開発による排煙や鉱毒ガス鉱毒水などの影響で起きた明治時代の「足尾鉱毒事件」という悲しい歴史の方が有名。公害の原点と言われている大きな社会問題です。
しかし、この公害については科学的な分析はほとんどされておらず、実際の詳しい内容についてはあまり明らかになっていないようです。

閉山

1973年(昭和48年)までに足尾の銅は掘り尽くされ閉山となりました。精錬事業自体はその後も継続されていましたが、1989年(平成元年)にJR足尾線の貨物輸送が廃止されたことで製錬事業も停止、現在は1980年から始まった足尾銅山観光により多くの人が訪れる観光名所として賑わっています。

足尾銅山観光

前置きが長くなりましたが、ここからが私の足尾銅山観光体験記となります

足尾銅山観光のゲート
▲無料駐車場横のこの入り口から入って行きます

トロッコに乗って出発!

全長1200Kmある坑道のうち700mの区間が開放されていますが、その入り口までの300mはトロッコ列車に乗って入坑します。

足尾銅山観光のトロッコ列車
▲このトロッコは、足尾銅山観光の見どころの一つ

入坑確認券とパンフレット
▲入坑料は大人820円、小中学生は410円です。

少々狭いトロッコ
▲天井が低くて少々狭いですが、乗っているのは少しの間だけです

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▲このような道を通って奥の坑道入り口へ入っていきます(画像は最後のほうで撮ったもの)

薄暗い坑道内
▲そしてあっという間に到着。

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▲薄暗い坑道を進んで行きます。結構寒いので上着が必要ですよ!

坑道内お蝋人形
▲坑道内は採掘作業の様子がリアルな人形によって再現されていて、ボタンを押すことで人形が動きながら会話を始めます。

年代ごとに移り変わる
▲こちらは閉山直前の様子。このように奥に行くにつれて時代が移り変わっていきます。
「最近銅の質が落ちたと思わねぇか?」
「そりゃこんだけ掘ってりゃ銅も枯れるわ」
「そんな呑気なこと行ってる場合か!銅が取れなくなったら山も終わりだぞ」
といった具合に、会話は結構リアルです。

足尾銅山の全長は約1200Km
▲坑道全体は、上下に伸びながら幾層にも重なっていて全部つなぎ合わせると約1200Kmにもなり、その距離は東京−博多間に相当します。
「人間の全身の血管全部つなげると地球2周分の長さらしいよ!」と言われたときと同じくらいの衝撃がありました。

鉱山探検シアター

せまい坑道を抜けると、「源さんの足尾銅山探検紀行」というシアターコーナーが出てきます。「源さん」というゆるいキャラクターが足尾銅山の坑道の様子や鉱石採掘の流れを説明してくれます。上映時間は8分です。

銅(あかがね)資料館

銅資料館
▼ここでは鉱石が銅になるまでの工程を見ることができます。

賑わう銅資料館

銅のインゴット
▲約20Kgの銅のインゴットが置いてあって、実際に持ち上げてその重さを体験することができます。持ち上げた後の手にはしっかりと銅の匂いが。。。ちなみに純度は99.9%だそうです

坑道の外に出る

さく岩機体験コーナー
▲外に出ると「さく岩機体験コーナー」というのがありました。スイッチをポチリすると結構な爆音が響き渡ります。

外ではトロッコを撮ることができる
▲坑道内に入っていくトロッコを撮ることもできます。

展示コーナー「鋳銭座」

▼「鋳銭座」という建物があったので入ってみました。銭貨の製造や発行を行った機関である「鋳銭座」。そこでは、もの凄い手間と時間をかけて、丁寧に銭貨が造られていたということがわかります。

鋳銭座
▲こちらの裸にさせられてる出退勤時の様子が一番衝撃的でした。お金を取り扱うためチェックが厳しかったんですね。

寛永通宝の一文銭
▲奥には、本物の寛永通宝の一文銭が4000枚もつながったものが展示されていて、その重さを体験することができます。ちなみにこちらの重さは12Kg。

銅もありがとう、また銅ぞ
「銅もありがとう、また銅ぞ」

産業遺産

足尾の町には採鉱や精錬に使われた施設や発電所、変電所などの建物が多く残っているそうです。これらを保存・修復して産業遺産として未来へ残し、世界遺産登録を目指そうという活動も行われているみたいですね。

足尾銅山の世界遺産登録をめざして - TOP

今回は時間がなかったのですぐに移動してしまいましたが、車の中から廃墟らしきものをちょっとだけ見ることができました。いつかちゃんと見に来たいですね!

足尾周辺の観光スポット

足尾砂防ダム

www.tochinavi.net

製錬所の公害で流出が続く土砂をせき止めるために造られた日本最大の貯砂量を誇る砂防ダムなんですって

松木渓谷

www.nikko-kankou.org

足尾銅山による公害被害や山火事によって樹木の生えない禿山となってしまいましたが、そのゴツゴツとした岩肌がまるでグランドキャニオンのようだと人気なんだそうです。

庚申七滝

www.nikko-kankou.org

猿田彦神社のある庚申山の登山道の途中にある滝で、庚申山のシンボル的存在。
七段の段差があることから七滝と名づけられたそうです。

このように、足尾周辺には他にも観光スポットがあるようなので、機会があれば訪れてみたいと思います。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!