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アートが好きでごめんなさい

美術館巡り、アート、旅行、ときどきお祭り。気づいたら、いつもアートがそばにいた。

【旧家和楽青少年の家、旧上岡小学校編】3泊4日で茨城県北芸術祭2016に行ってきた!!滞在時間や移動時間など

こんばんは、goolegleuです!

goolegleu.hatenablog.com

のつづき

常陸大宮市

旧美和中学校

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f:id:goolegleu:20161004202028p:plain 30分(17Km)

旧家和楽(やわら)青少年の家(滞在時間:40分)

▼車は旧家和楽青少年の家横のテニスコート駐車場に駐車

旧家和楽青少年の家横のテニスコート駐車場の画像

利用駐車場:テニスコート駐車場
収容台数:56台
料金:無料

30°、60°、90°の角を持つ三角定規の形が基礎になっています
▲[E-12]タワッシャイ・プンサワッ/イレギュラー・テトラヘドロン

公式ガイドブックで紹介されていた作品とは異なる形だったので見逃しそうになりましたが、駐車場のすぐ近くに作品があります。
なんでも、旧家和楽青少年の家の緯度と経度から軸の傾きを割り出して作られているそうです。地球が自転する際の地軸ではなく、ここを中心とした軸の傾きということでしょうか・・・なんだか難しいですね

旧家和楽青少年の家
▲学校の集団宿泊などの施設として使用されていた旧家和楽青少年の家。すぐ横には久慈川が流れています。
ガラス張りの吹き抜けの向こうにバルーンのようなものが見えます

巨大なバルーンの中
▲[E-11]ワン・テユ/No.85

バルーンの中には入ることができます。空気で膨らまされたその空間はとても広く感じます

2階から見たバルーンの内部
▲2階から見た内部です。床の部分も空気が入り膨らんでいますが人が乗ると潰れてしまうので、よくイベント会場などで見かけるエアー遊具の中の子供みたくピョンピョンすることはできません。むしろここに入るときに「静かに歩いて下さいね」という指示があります。

宿泊室
▲元々宿泊施設だったということで何部屋か宿泊室があり、その中でも作品が展示されています。

[E-13]マシュー・ジェンセン/反芻ー久慈川にて
▲[E-13]マシュー・ジェンセン/反芻ー久慈川にて/The Sun Returning

県北地域を流れる久慈川に太陽の光が反射している写真が展示されています。
改めて今自分がいる県北の地を意識することができます

周辺の散策で発見したもの。カセットテープ?
▲目の前の畳には展示場所周辺の散策から作者が発見したものも展示されています。

作品名に「反芻」という言葉が使われていますね。

反芻(はんすう、rumination)は、ある種の哺乳類が行う食物の摂取方法。まず食物(通常は植物)を口で咀嚼し、反芻胃に送って部分的に消化した後、再び口に戻して咀嚼する、という過程を繰り返すことで食物を消化する。出典:反芻 - Wikipedia

その言葉と上空写真の久慈川の姿から、久慈川がまるで生き物のように感じることができます。角のある石や岩も、川の中では丸くなりだんだん小さくなっていきます。それはまるで消化されているように思えますね。

旧家和楽青少年の家の隣の体育館
▲旧家和楽青少年の家の隣には体育館がありますが、ここでも作品が展示されています

ブラックフィールド
▲[E-10]ザドック・ベン=デイヴィッド/ブラックフィールド

黒い林
▲植物図鑑からとられた実在する草花が金属製の切り抜きとなって砂の上に林を形成しています。その数は約27,000本!!同じ形をしているものもあるように思えましたが、よく見ると微妙に形が異なっていました。
実はこの時、私は違和感を感じていました。何故なら、事前にネットでここが紹介されているのを見たのですが、このように真っ黒なものではなくカラフルなものだったからです。

美しい影
▲体育館の窓から差し込む太陽の光によって、その数は増幅しているようにも見えます。違和感を感じたまま、体育館を時計回りに回っていきます

裏側が見えた瞬間
▲そして裏側が見えた瞬間、私はハッ!としました

カラフルな光景が隠れていました
▲なんと、裏側にはとても美しい光景が隠れていたのです!
これですこれ!私がネットで見たのはこの光景です!!
本当に綺麗でしたし、モノクロからカラーに変わる瞬間の何とも言えない気持ち。これは実際に行って見て感じて欲しいと思います!ちなみに一つとして同じ色は無いそうです。

トンボの死骸
▲作品を鑑賞していると「あそこでトンボが死んでいるんですよー」とスタッフの方が教えてくれました。ズームで撮影してみると確かに作品のちょうど中央あたりにその姿を見ることができました。
場所が場所だけに取ってあげることができないそうです、ちょっと可愛そうですね。
そして改めてこの作品を見たときに、なんだか、このトンボに対して供えられた花のように見えてきて急にここの空気感が変わったのを感じました。

「この作品の正面はどっちだと思いますか」

突然そんな質問をしてきたスタッフさんにちょっと動揺してしまい「黒かな~」「カラーかな~」なんて答えに迷っていると、表と裏を同時に見ることができる「中心地点」だという人が一人だけ居たということを教えてくれました。

中心地点から見た作品

天才かよ!!

そう思いました。そして自分の感性の無さに少し悲しくなったのでした。

「ブラックフィールド」という作品タイトルから、作者にとっての正面は黒だと思われますが、ここは是非自分自身でその「正面」を確かめに行ってはいかがでしょうか?
見る角度で様々な表情を見せるこの作品、本当におすすめです!!

作品に使用されているオーストラリアの砂
▲作品に使用されているオーストラリアの砂にも触ることができますよ!

[2016.10.16]
※当初、家和楽の読みを「かわら」と記載してしまいたが、「やわら」が正しいようです。訂正させていただきます。

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大子町

旧上岡(うわおか)小学校(滞在時間:30分)

▼車は、旧上岡小学校の駐車場に駐車

旧上岡小学校駐車場の画像

利用駐車場:旧上岡小学校敷地内駐車場
収容台数:約80台
料金:無料

旧上岡小学校の校舎の中
▲過去にも何度か廃校になった学校を見てきましたが、ここは珍しい造りですね

墨汁の沼
▲[F-04]田中信太郎/沈黙の教会、あるいは沈黙の境界

タイトルどおりの「境界」がそこにありました。
床いっぱいに広がった漆黒の沼からは懐かしい墨汁の匂いがします。
シーンと静まった講堂の中でじっと鑑賞していると、沈黙の向こうに児童たちの姿や声が現れてきそうです。

浮かび上がる校舎内にあったものや卒業生の思い出の品々
▲[F-03]Composit/記憶装置

真っ暗な部屋の中央に置かれたテントのような作品。
近づくと内側から光が放たれ、小さなテントの中に上岡小学校の記憶が浮かび上がってきます。児童たちが歌う上岡小学校の校歌と思われる音も聞こえてきました。

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▲[F-06]ピウス・シギット・クンチョロー/嘘つきだった子ども、大子で真実に出会う

離れの旧図書室には、両親が不仲で家にも学校にも居場所のない少年が家出をし、やがてたどり着いた大子町で妖怪や年配の人々に出会いその傷を癒やしていくという物語が紹介されています。

▼机には、少年の悩みに対するアドバイスをくれた大子の人の肖像画と少年とのやりとりが展示されていました。

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「一番上の質問に答えてください、あなたはどう答えますか?ノートへお書き下さい」といった鑑賞者に対してのメッセージも添えられており、リアルとフィクションが織り交ざる作品となっています。

しかし、ここの入口に「作品に手を触れないで下さい」の注意書きがあったので私は何も書きませんでしたが、実際にノートに書いてよかったのでしょうか?ちょっと戸惑う作品でもありました。

 

袋田の滝、常陸大子駅前商店街編につづく・・・