アートが好きでごめんなさい

芸術祭、美術館、旅行、ときどきお祭り。気づいたらいつもアートがそばにいた。

横須賀美術館で小さなアニマルズがかくれんぼ。「三沢厚彦 ANIMALS IN YOKOSUKA」に行ってきた!

三沢さんの作品との出会い

▲▼三沢さんの作品のことはオズマガ2017年9月号の表紙で初めて知りました。表紙の作品は、2017年8月に全館オープンした富山県美術館に展示されているとのことで、奥能登国際芸術祭で石川県に向かう前に立ち寄りました。

Animal 2017-01-B
▲2017年10月、富山県美術館の屋外広場にて

Animal 2017-01
▲2017年10月、富山県美術館の展示室2の前にて

それからというもの、何度か三沢さんの作品と出会っています

Animal 2017-01-B2 (クマ)
▲2018年3月、道後オンセナートプレオープン時

Animal 2007-01 02
▲2018年4月、平塚市美術館にて。「21世紀の美術 タグチ・アートコレクション展」を見に行ったときに偶然遭遇したユニコーン

そして今回、三沢さんの展覧会があるということで久々に横須賀美術館に行ってきました!

横須賀美術館には何度か訪れていますが、記事的には「おいしいアート展」以来ですね

goolegleu.hatenablog.com

超賑やかな横須賀美術館のエントランス

Animal 2015-05B(ウサギ・白黒ぶち)
▲入口のところにさっそくウサギを発見!渡り廊下を渡ってエントランスへ

待ち時間は0分▲この日は土曜日でしたが、到着したのが15時過ぎだったので空いていました

Animal 2017-02(白クマ)
▲三沢さんの作品を初めて見る方はその迫力に圧倒されるかもしれません。近くで見ると意外と鋭い目をしているんです

入ってきた方を見てみると▲何か視線を感じたので、入口方向を振り返ると・・

Animal 2009-05B1(ウサギ・白)
▲白いうさぎがこちらを見ていましたw
ちなみに窓の向こう側はミュージアムショップです。

エントランスの作品は写真撮影OK▲展示室の作品は写真撮影NGですが、エントランスの作品は撮影OKです

Painting 2008-01(動物大行進)
▲彫刻作品のイメージが強い三沢さんですが、Paintingシリーズという絵画の作品もあるんですね。

ここに描かれているアニマルたちの彫刻作品は展示室で見ることができます。しかし、今回ラクダの彫刻作品は見かけませんでしたね。
Paintingシリーズで描かれている動物は大体彫刻作品になっているようですが、ラクダの彫刻作品って存在しているのでしょうか

▲ちなみに、ミュージアムショップではマスキングテープやポストカードが売られていました。

ふと下を見るとリス

Animal 2015-06B2(リス)
▲ふと足元を見ると、リスがいました

Animal 2015-06B1(リス)
▲反対側にもいます

受付カウンターのカエル▲そして、受付カウンターの上ではカエルが出迎える

Animal 2016-06B(カエル)
▲展示室内の作品もそうなのですが、見逃してしまいそうなところにも展示があるので注意です!受付で出品作品リストをもらうと良いでしょう

Animal 2009-07▲平塚美術館で見たものと同じ作品かと思いましたが、こっちの方が古い作品のようですね。しかも微妙に大きさも違いました

これほど大きな作品をどうやって設置しているのだろうか

作品はどのようにして設置されたか
▲チケットのデザインや広報印刷物などに使用されているアニマルズの集合写真。いったいどのように撮影されたのか、その準備の様子が紹介されているパンフレットがありました。展示室への設置も台車やクレーンが使われていると推測できます

1.美術館に到着

美術館に2台のトラックが到着。木枠に入ったアニマルズは、リフトで荷台から降ろされた後、作品用の大型のエレベータに乗せられます。

2.台車で移動

大きくて重いアニマルズは、床が傷まないように敷いたシートの上を台車で移動します。

3.配置決め

4.台から降ろす

クレーンを使って台から床に降ろします

5.撮影開始

6.完成

展示室1

ここからは写真撮影NGとなります。

展示室1と2の間にも作品がありますが、そこも撮影NGです


展示室1には、コロイドトンプという作品がメインで展示されています

コロイドトンプとは、素材が混じり合い飽和状態をむかえたときに彫刻になるであろうという思いを表した造語だそうです。

さらに奥へ進むと、大学院在学中から卒業後に制作していたという棚シリーズが展示されています。

様々な立体的な素材を寄せ集め組み合わせたアッサンブラージュ的な作品が、なんとなく大竹伸朗さんの作品っぽいなぁと思いました。

展示室2

展示室2は頭上のカンムリワシの作品が見逃しそうになるので注意です。

そして展示室の中央にはライオンがドーンと居座っています

その周りを取り囲むようにHeadシリーズの作品などが展示してあります

猫の作品が持ち帰りたいくらい魅力的なフォルムをしていましたね

ilove.cat

▲三沢さんとこのくうさんも結構タイプです。

さて、隣の部屋へ移ると壁の上の方にヤモリがいます。これも見逃していしまいそうなので注意です!

イヌやタヌキ、ジャガーやマルミミゾウなど、様々な大きさの彫刻作品も並んでいます

大きな作品は数本の木を組み合わせた寄せ木に直接下書きをしてチェーンソーでおおまかな形を彫り出して造られています。制作風景の映像を富山県美術館で見ました。

富山県美術館の屋外作品

富山県美術館の屋外作品

▲ところで、樟(クスノキ)から彫り出し造られているアニマルズシリーズですが、屋外に展示されるものはブロンズ製なんですね。ま、そりゃそうか

ちなみにブロンズ作品はクスノキを彫った作品を原型に使って鋳造しているそうですよ

展示室2のPaintingシリーズの中にペガサスと麒麟の作品があるんですが、とても良く似ているんです。ただ作品を見ているだけだと気が付かないかもしれませんので、やはり出品作品リストを見ながら確認していくといいと思います。

展示室2 クマ部屋

展示室2の一番奥のスペースはクマに特化した部屋になっていて、白いクマ、黒いクマ、茶色いクマを一挙に見ることができます。

PaintingシリーズやAnimalシリーズの色々なクマの作品がありましたが、個人的にはひっくり返っているクマが印象的でした

よくよく見てみると、熊の手の角度がそれぞれ微妙に異なるのが面白いですね。何か意味があるのでしょうか

三沢さんって結構クマの作品が多い気がしますが、熊は丸太のスケール感や特性を生かしながら様々なポーズを作ることが出来るので表現の自由度が高いため気がつけば作品の中でも多く作っているんだとか

展示室2と3の間

このスペースには、動物をモチーフとした三沢さん以外の作家の作品もいくつか展示されています。

2017年に松濤美術館(しょうとうびじゅつかん)で開催された「三沢厚彦 アニマルハウス 謎の館」で、船越桂氏、小林正人氏、杉戸洋氏、浅田政志氏と共同制作したときの作品も展示されています。

三沢厚彦 アニマルハウス 謎の館|松濤美術館

このときのことを本人はこう語っています

共同制作は初めての経験だったが密度がありとても有意義だった。作品にいろいろな要素が加わり自分の中で変化するものがあった

展示室3

展示室3の見逃しポイントは最後の麒麟の作品ですね

背中の翼の間にライオンのような顔がありますので是非確認してみてください

それと、足元にも注目してください。ひづめではなく、指がありますので!

中園孔二展 外縁-見てみたかった景色

中園孔二展 外縁-見てみたかった景色

地下2階では「平成30年度第2期所蔵品展」特集として中園孔二さんの展覧会が開催されていました。

中園孔二展は撮影OK
▲中園孔二展は写真撮影ができます

中園孔二/Untitled

クセがすごい

でも嫌いじゃない

ちなみに彼の作品のほとんどはタイトルなしでした。

キャンプファイヤーみたいな作品
この作品よーく見てみると

スマホをいじる女性
▲女性が手に持っているのはスマホなんですよね。なんだか不思議な絵ですね

中園孔二プロフィール
▲私は中園孔二さんのことは知らなかったのですが、2015年に若くして亡くなられたんですね

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その短い生涯の中で、多彩かつ様々な技法を使った数多くのユーモラスで不気味な作品を残したんですね。

ボケているように見える作品

霞んで見える作品

クセがすごい!

写真がブレちゃったわけではなく、こういう技法なんです。

2階の情報スペース
▲2階の情報スペースでは、2014年の個展に際して本人が制作について語ったインタビュー映像が上映されていました。亡くなる直前のものと思われます

情報スペースからの景色
▲▼情報スペースからの眺めは最高です!

横須賀美術館の渡り廊下

やっぱり来ちゃった横須賀美術館の屋上

エントランスやミュージアムショップ、レストランなどあちこちに展示してある三沢さんの作品。

屋上は行く予定なかったんですが、もしかして作品が展示してあるかもねってことで行っちゃいました!

横須賀美術館の螺旋階段
▲らせん階段を登って・・

夏は暑い螺旋階段
▲階段を登る途中こんな景色も見られますよ。
しかし、ここの階段ってこの時期とても暑いんですよね・・・

横須賀美術館の屋上
▲なんだかんだ、ここからの景色は最高ですね

まだ見逃してしまいそうな三沢作品ありました

Animals 2009-02B(クマ・茶)

海の広場の作品
▲海の広場にも三沢さんの作品があるのでお見逃し無く!

さらに、2階の図書室のカウンターの下にもリスがいますよ!

そうそう、アクアマーレというレストランの中にもウサギの作品があるんです。
私はレストランを利用しなかったのですが、食事をされる方は探してみてください。

谷内六郎展 どうぶつ大行進

谷内六郎館では、三沢さんのANIMALSに合わせてか「どうぶつ大行進」展が開催されています。

ご存知、週刊新潮の表紙絵のやつですね

谷内六郎展 どうぶつ大行進

ザ・昭和の風景といった感じの、懐かしくて郷愁あふれる世界観は心が温まります。

さいごに

今回、三沢さんの個展が目的で横須賀美術館を訪問しましたが、偶然にも中園孔二さんの作品に出会うことができてよかったです!
若くして亡くなられたということでちょっと切なくなりましたが、独特の世界観になんだか惹き込まれました。

またどこかで彼の作品を見ることができたら嬉しいです。

企画展のチケットがあれば、所蔵品展と谷内六郎館は無料で見ることができますので、お時間のある方は是非!

そして屋上からの景色もオススメですよ!

企画展「三沢厚彦 ANIMALS IN YOKOSUKA」

期間:2018年6月30日(土)~9月2日(日)
休館日:7月2日(月)、8月6日(月)
観覧料:一般900(720)円、高大・65歳以上700(560)円、中学生以下無料 

*()内は20名以上の団体料金(前売りは6月29日まで)*市内在住または在学の高校生は無料
*身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方と付添1名様は無料
*前売り券は美術館受付、横須賀芸術劇場チケットセンター(横須賀芸術劇場1階、横須賀中央駅モアーズシティ1階)でお求めになれます。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!